先日、メルマガの読者様から頂いた質問で、「最近物事があまりうまくいっていない。どうしたらいいでしょうか?やることなすこと、壁にぶつかってしまっています。前向きに行動し始めたのになかなか人生が変化しません。アドバイスお願いします」というお問い合わせを頂きました。
一生懸命頑張っているのになかなか人生が思うようにいかないとき、または悪循環にハマってしまっているとき。どうしたら解決に向かっていくのか。
今回はコーチングの中でも実際に効果のあった「悪循環から抜け出す考え方」について書いていきます。
うまくいかない状態は変化の過程に欠かせないこと
実は結論からいうと「うまくいっていない」状態というのは、勘違いなんです。
今リアルに苦しい状態のとき、そんなふうに思える人はいないかもしれませんが、
もしそうだとしたら?という視点を一度もってみてください。
「最悪の状態」と思えることも、もし自分の思い違いだとしたらどうでしょうか?
例えば、
人生は自分にとって必要なことしか起きていないという前提で考えたとき、「うまくいっていない」ということではなく、それも「成功への一過程にすぎない」という表現もできるはずなのです。
ビジネスをやっている人で今稼げていない状態だとしたら、「たまたま今はまだ稼げていないけれど、それも稼げるようになるまでの過程に過ぎない」という事も言えます。
実は成功者ほど苦境を乗り越えている
今年行われた平昌オリンピックで、平野歩夢選手が銀メダルを見事に獲得しましたが、
彼はオリンピックの前に大ケガをしていました。
選手生命も危ぶまれるほどの大ケガです。
もしそこで、彼が「こんなに努力してきてた結果がコレかよ!」と目標を投げ出してしまっていたら、メダル獲得どころか、再起を果たすことすらできず、終わっていたかもしれません。
実は同じく羽生結弦選手もオリンピックの前に大ケガをしていました。
しかし彼も目標を投げ出すことなく、諦めず努力して金メダルを獲得しました。
文字で書くと数行のことですが、ケガをしたときの絶望感は本人にしかわからないくらい相当な辛さだと想像できます。
自分がものごに一所懸命であればあるほど、あえて試練を与えるかのように自分自身を追い込むような仕打ちをしているように感じるときがあります。
では実際にどのような考え方をしていけば、この苦しい状態から一歩でも前進できるのでしょうか?
目の前の出来事から何に気づけるか?が大事
先ほども書いたように、本当は人生に偶然などなく、全て必要なことしか起きていないとしたら、目の前に起きている出来事は何のメッセージを伝えようとしているのか?
という視点を持つことが問題解決の第一歩になります。
この考え方が持てるようになると、
一切の物事を他人や周りのせいにすることなく、「自分で変えよう」という主体性が少しずつ出てくるようになります。
もし、うまくいかない出来事を「周りのせい」とか、「環境や状況のせい」というふうに捉えていると、そこで思考が停止してしまいます。
例えば、恋愛で悩んでいる多くのケースは、「年齢のせい」や「出会いがない環境のせい」や「周りにいい人がいない」といったことが往々にしてありますが、
この考えのままでいても、周りが状況を変えてくれるわけではありません。
物事がうまくいく人の共通点は、その状況を逆手にとって「だからこそ変えてみせよう」というように気持ちを転換することに慣れています。
どうしたらこの状況でももっとうまくいくだろうか?と自分で主体的に考え始めることで、自分に足りなかった問題点や、見直すべきポイントがリアルに見えてくるようになるからですね。
そして不思議と、本当に目の前がスルスルと進むようになっていきます。
無理に笑顔でいようとせず、○○に目を向ける
物事がうまくいっていないとき、引き寄せの法則の「心地よい状態を保つ」とか「笑顔でいる」とか「良い状態をイメージする」ということを一生懸命やろうとする人がいます。
そしてそれらのテクニックで状況が変化しないと、余計に落ち込む人がいます。
逆に悪循環にハマってしまうんですね。
何故なら本当に見つめなければならないことは、自分の内面なのにそこを見つめず、表面的なことにこだわって時間と労力を使ってしまうから。
テクニックを一生懸命実践することよりも、自分の内側に目を向けることで現実は変わっていきます。
例えば、
自分が夢を叶えるために何か避けていることがあったり、
苦手だからやらずにいることがあったり、
何かから逃げていることがあるとその問題から目を背けることになります。
なのでこういった悪循環のときに無理に表面だけ笑顔をつくったり、ワクワクを追い求めることだけをやっても余計に苦しくなるだけです。
むしろ、自分の内面に目を向けて
- 何を避けているのか
- 何から逃げているのか
- 何を見つめずにいるのか
というポイントをしっかりノートなどに書き出して改善していくことで必ず問題は解決していくでしょう。
以上のことを意識して、まずは自分なりに取り組んでみてください。
うまくいっていないのではなく、必要な気づきとして目の前のことは起きています。
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まとめ
ものごとはうまくいっていないのではなく、成功の一過程に過ぎない
成功者も、裏では壮絶な挫折体験や失敗を乗り越えてきていることが多い
うまくいかない人生を周りや環境、状況のせいにして思考停止するのではなく
主体性をもって、「だったらどうすれば乗り越えていけるのか?」という自分原因型で見つめていくこと
外に答えを求めるよりも、自分の内部を見つめ、改めることで物事やどんどん解決し前進していける